@article{oai:hyogo-u.repo.nii.ac.jp:00016397, author = {藤崎, 亜由子 and 麻生, 武}, issue = {24}, journal = {子ども社会研究}, month = {Jun}, note = {本研究は21世紀初頭における日本の就学前児の抱く「3つの願い」の標準データを収集し、その特徴を発達的に論じることが目的である。「3つの願い」とは、どんなことでもよいから3つだけ叶えられるとしたら何を願うかを尋ねる質問である。6年間(2002-2007年)、計864名(男児423名,女児441名)の幼児(3・4・5歳児)を対象にインタビュー調査を行った。その結果は以下の4点である。1)2)については、本研究の結果明らかになった幼児期の特徴である。3)4)は、日本における児童期・青年期のデータと共通する特徴がすでに幼児期にも芽生えていることを示す知見である。 1)3つ願い事を尋ねられて、3個答えられた人数は年長児68.3%、年中児59.3%、年少児51.5%であった。幼児期の子どもたちが「願い」をもつということ自体が、決して簡単ではないことを示している。加齢とともに願い事を3つとも回答できる人数は増加した。また、幼児期では男児よりも女児の回答数が多かった。2)幼児期には、「お金」や「社会的正義」などの抽象的な願いではなく、「いま・ここ」の生活世界に根差した願いが多い。ただし、年長児になるとより「将来の姿・仕事」にも関心が芽生え、未来についての願いがでてくる。特に女児にその傾向が強い。3)「所有物」「個人的要求」が多いのは児童期、青年期を対象としたデータとも共通する傾向である。ただし具体的な内容に関しては、幼児では身近なおもちゃを願うことが多い。4)男児は具体的な「所有物」、特におもちゃを願う割合が女児に比べて多く、一方で女児は「自己変革」や「人間関係」についての願いが多い。また、「動物」を飼いたいと願うのは女児で多い。この傾向は、現代日本の特徴として児童期、青年期を対象としたデータとも共通する傾向である。}, pages = {95--113}, title = {就学前児はどのような「願い」を持っているのか :「3つの願い」という方法を用いて}, year = {2018} }